“香り高いツツジのあるグルメ祭り”

重要無形文化財第86号である沔川杜鵑酒をはじめ、ツツジ文化遺跡を基盤としたツツジ民俗遊び、伝説、民話、ツツジの詩、小説などのツツジ文学を題材としたツツジ民族祭りを開催し、ツツジと共にしてきた民族情緒を若い世代や世界の人々に広く知らせ、ツツジ酒、花チヂミ、ツツジのシッケ、ツツジ餅など、多彩なツツジ料理が楽しめる祭りです。

沔川ツツジ民族祭りは、民族情緒と地域的特性をテーマとした祭りで、全国各地で行われているツツジ祭りとは異なり、ツツジに関わる先人たちの暮らしと精神を学び、継承する祭りです。

一つ、ツツジ民族遊びを通して昔の風習を学び、
二つ、様々なツツジ料理を開発してツツジの優秀及び薬効性を広く知らしめ、ツツジ料理に夢中にさせる。
三つ、ツツジに関わる先人たちの暮らしを詩文学で知ることができるよう、ツツジ関連書籍及び詩文学の展示会を開催して先人たちの暮らしを垣間見、ツツジ料理を食べながらツツジ文学と触れ合う。

沔川は、百済時代の軍事的要衝である夢山城があったところで、百済復興運動当時は百済流民の避城的役割を果たし、また、KBS大河ドラマ‘太祖王健’に出てきた高麗開国の功臣である卜智謙と朴述熙が過ごした風水地理的要地でもあります。その他にも、朝鮮時代の特徴がよく表れている沔川邑城、東学(甲午)農民戦争当時、韓国全域で日本軍を相手に戦闘を繰り広げた東学軍が唯一勝利した‘勝戦モク’などの各種文化遺跡が散在しています。また、丹精込めて作られる重要無形文化財第86号の‘沔川杜鵑酒’がその秘法と共に伝承されており、その伝説の中で花を摘んだ峨嵋山と酒を造ったアンセム(泉)、沔川銀杏の木、そして卜智謙の家廟など、ツツジ文化遺産のみならず親を敬う‘孝’の精神が伝わるところです。
そこで、祭り推進委員会では、このようなツツジ文化遺産と卜智謙、孝心が宿る杜鵑酒をテーマとして、民族情緒において愛され続けてきたツツジをイベント化しました。この祭りの大本は、ツツジに関わる民俗遊び、説話、俗話やツツジの詩、小説などのツツジ文学、そしてツツジで作ったツツジ酒とツツジのシッケ(韓国風甘酒)、花チヂミ、ツツジ餅などの多彩なツツジ料理が楽しめる場を設けることで、その中に込められている民族の魂と愛、別れと悲しみ、そして希望などを汲み取る祭りです。